-夜


「勇士っ、泊りってどこ行くの??」


見せつけてやる! とでも言わんばかりに皆のいるリビングでそう叫んだ。


「「「…は??」」」

「いつ行くの??」


なんじゃ、この差は!!!


「俺の実家。」


サラッと答える勇士。


「「「「「実家ああぁぁあぁ!!?!?!」」」」」


思わずあたしまで叫んじゃったよ。


「そうだ、実家だ。」


口が塞がらなくて、パクパクしちゃうあたし。


「…何か問題でも?」

「え゛!? べっ別に!!?!?」

「そうか? じゃーいーじゃん。」


サラッと…!!

じゃあご両親にあいさつしなきゃ!!?!?

お土産っ、服っ…!!!
ど~しよぉおお!!!

予想外すぎる展開だ…!!


「あのっ…ぅあっ…。」


言葉が出て来ないよぉ~!!


「別にんな緊張しなくても大丈夫だぞ??」

「え゛…緊張するなって方が無理なんだけど!!」

「あっそ。」


ってクスッて笑った勇士。


「うぅ…。//」


何この余裕さ!!

あたしがバカみたいじゃん…。
最悪~…。