まったく~…。

てかあたしここにいても暇だし…。
風呂入りたいし。


「裕介、あたし風呂入って来る。」

「おぉ…。」


弱々しい声に、辛いんだな…って思った。

小さくため息を吐いて、立ち上がろうとすると、グッと腕を引かれた。


「裕介?」

「早く戻って来て。」


ってなんか寂しそうな声で言うもんだから、あたしは思わず


「うん…。//」


顔が赤くなったのを感じた。

イケメン嫌い、もう!!!

あたしは急いで風呂に入って来ると、裕介の所に戻った。


「裕介、風呂どうする?」


一応海に行った後近くのお風呂寄って来たけど…夏だから体ベタベタして気持ち悪くないかな。


「明日朝シャンするからいい。」

「了解。」


あたしはガーッと髪の毛を乾かして、ベッドに座った。


「裕介、熱計ってよ。」


熱を計らせると、38.3℃。

あるような無いような。
でもまぁ、この年でこの熱じゃ辛いか。

あたしは冷えピタを貼り変えながら


「明日も熱あるかもね。」


と言った。


「関係ねーよ…、仕事はちゃんと行く。」

「うん。」

「周りに迷惑かけらんねぇしな…。」


コイツ、芸能人魂はちゃんと持ってんだよな~。


「よし、あたしも寝るかな!」

「どこで寝んだよ?」