着替えて車に乗り込むと、皆でため息を吐いた。


「疲れたかも。」


コンッとあたしの肩に何かが当たる。


「裕介…?」


それは裕介の頭だった。

熱い…?


「裕介?」


かたを 揺さぶるものの、反応は無し。


「裕介!!」


ヤバい、熱がある…!

皆にそう伝えて、急いで寮に戻るようお願いした。



史也にあたしの部屋に裕介を運び込んでもらった。


「裕介…。」


無理、してたのかな。


「んっ…。」

「裕介…。」

「美希…ここ…。」

「あたしの部屋。大丈夫?」

「あぁ…多分な。」

「本当?」

「んなやわじゃねーよ。」

「いつから辛かったの?」

「気付いたら。かな。」

「バカ、早く言ってよね…。」


本当、バカなんだから…。

これで仕事無くなったらどうすんのよ…。


「仕事は?」

「明日はあるけど今日は無い。」

「ちゃんと治してよね…?」

「お~。」


コイツは…まったく。
病人の看病は基本あたしだ。

なんでって? 暇だから。