デートなんかしたくないぃッ!!!


「ゴォォォォオール!!!」

「っ…ハァッハァッ…。」


どっち!?


「櫂の勝ち~。」


ヤル気の無さそうな声で裕介が言う。


「…。」


このまま沈んでもいいですか。


「タッチの差だね。」


そう言う千秋。


「…ゴメン、勇士。」


そう呟くと


「早く上がれ、バカ。」


って言われた。


「うっ…。」


グサッときた…。

あたしはテトラポットの上に上がると、大きくため息を吐いた。


「美ぃ希ぃ!!!」

「っ…。」


あたしに抱き付いて来る櫂。


「やったぁ、デートデート!!」

「っ~…!!//」


ヤバいデス、櫂サン。

あたしたちお互いに水着だよ!?
あたしはさっき泳ぐって事で勇士のパーカー脱いじゃったし!!

す、素肌って言うんですかねぇ?

ヤバい…。//
恥ずかしいよ~…!!!


「やったぁ~!」


満面の笑みの櫂。その笑顔と密着した肌で…あたしはもうクラクラ。