って、結局言いだしっぺの櫂以外ヤル気無いし。


「んじゃ美希、やろぉ♪」

「え゛っ…。」


マジ!?


「美希が勝ったら、スイパラ僕が奢ってあげる!!」


スイパラ!?

…太るじゃーん!!!
でも


「やるッ!!」


たまには自分にご褒美ー!!!


「決定ねッ?」

「うんうんっ!!!」


ニィーッコリと悪魔の笑みをする櫂。

え゛…。


「僕が勝ったら、美希は僕とデートね!」

「…うぇえ!!?!?」

「もう決定だもんね~♪ 自分でいいって言ったんだよぉ?
決定は曲げちゃいけませんねぇ!」

「うぐっ…。」

「んじゃ4人共、先にあっちのテトラポットに行ってて!」


って指さす先にはなかなか遠い所にあるテトラポット。

あそこまで泳ぐの?


ささっとテトラポットに着いた4人は、手で大きく丸を作っている。


「んじゃ、3、2、1でスタートねぇ!」

「う、うん。」

「泳ぎ方は自由で!」


あたし泳ぎ得意じゃないよ…。

あたしのバカ…。


「3、2、1、ゴーッ!!!」


ハンデも無しかよ!!!

そう思いながらスタートした。
あたしはクロール。

櫂は平泳ぎ。