あたしはダッシュしつつ、時計を確認。


ヤバ…7時55分っ…!!

あと10分くらいかかるっつーの!!!


「嫌ぁ~ッ!!!」


勇士に怒られるじゃんっ!!!





…♫…♫…♫…







「ハァッ…ハァッ…。」


やっと学校の正門に着いたのは、8時10分頃。


「ごっ、ゴメン、勇士!!!」

「ん…15分遅刻。」

「はぃ。」


スミマセン…。

あぁ、泣きそう…。


「後でジュースかなんか奢って。」


って軽く微笑む勇士。


あっ悪魔!?


「あたし金欠!」

「ふぅ~ん。」


勇士はくるりと向きを変えると、
昇降口へ向かって行ってしまった。


「バカ勇士…。」


んもぅ…。


ま、いっか!


「なんか言ったか?」

「…気のせいじゃんっ…?」

「…あっそ。」