「「「「美希こそいいの??」」」」

「そのうち来るからいいでしょ。」


本当に、これで終わりなの…か。


3年って、早かった。

特に今年は!!


一部記憶失くしてたしね!!


「美希。」

「噂をすれば、勇士!!」

「何?? 噂って。」

「なんでもないっ。」


『7073』も、この制服も。

やっぱ、寂しい。


寂しくないわけないよね。

ここに来なければ、皆に出逢うことだってなかったわけだし…。


「それより、行くぞ、美希。」

「行くって…どこに!?」


あたしの手を引く勇士。


前にもこんなことあったよね?!

ってか!!!


「もう少し余韻に浸らせてよっ!!!」

「浸れるから。」

「はぃ!?」


まだお別れのあいさつしてない…陰山にもお礼言ってないぃ!!!


あたしはそのまま車に乗せられると、どこかへ連れて行かれた。


「ちょっ、勇士、どこ行くの!!?」

「着いてからのお楽しみ。」


フッと笑う勇士がかっこよくて、キュンッとしたけど…そうじゃない!!!

あたし…拉致されましたけど!!


車に揺られること15分。

着いたのは、某ホテル。