♪美希 side♪


「んん~…。」


居心地、悪い。


居心地、いいはずの場所なのに。

きっと、記憶が無いせい。


「美希っ。」

「愛莉…。」

「元気ないね…。」

「あはは…。」

「まぁあったらビックリなんだけどね。」

「あすかまで…。」


教室で呆けていると、愛莉とあすかが来た。


「だって美希の性格上暗くなってるでしょ?? ってあすかが。」

「そーそー。アンタがこの状況で明るいなんて無理無理。」

「さすがあすか。ご名答。」


って…あんまり認めたくないんだけど…。


「どうもどうもー♪」

「ねぇ、美希。」

「んー??」

「峰クンも言ってたんだけど…。」


-ドキッ…


”峰”

その単語に反応している自分がいる。


「もしも今の部屋に居づらかったら…いつでも来ていいからね??」

「愛莉…ありがとう。」

「ううん、美希はすぐに溜め込んでダメになるから。」

「あたしもちゃんと頼りなさいよねっ☆」

「うん…ありがとう。」


やっぱり、この2人には敵わないなぁ…。


いつか、思い出した時。

今まで以上に皆に感謝しなきゃ。


なんか、記憶を失くしてそう思ったよ。