-バァアンッ…


辺りが騒然となる中、あたしは1人冷静だった。


あたし、死ぬんだ、って。

死ぬって、そういう感じなのかな、って。


痛いとか、もはや分からないけど…。


あたし、最後に勇士に、会えないのかな…。


「ゅ…し…。」


体、動かないや。


視界が、真っ赤。


気持ち悪っ。


「美希っ!!!」


峰…。


「お前、死ぬんじゃねぇぞ!!!!」


うーん、死なないように頑張るよ。


「勇士と結婚すんだろ!?」


そうなんだけどさ。


「勇士が今頑張ってんだろ!?」


そうだ、ね…。


あーあ、勇士に、会いたいなぁ。



そんな事を思いながら、あたしは意識を手放した。




やっと幸せになれる気がしてたのに…


なんで神様は残刻なのかな。



もういいじゃん。


早くあたしを幸せにしてよ…。