礼拝堂へ向かう途中、いつもと違う気配を感じ、


ふと、足を止めた。



大きなご神木の方からだと、そこへ足を進めた。



近づいていくにつれ、人が木にもたれ掛かかっている姿が目に見える。



どうして、ここに人が?


ここは巫女しか来てはいけない場所なのに。



「あの、大丈夫ですか?」



どうやら、眠っているらしいが私は巫女であるが故声をかけなくてはならない。