若干息も切れてたような……






純平の後を追い部屋に入ると。しゃがみこんでいる人影が見えていて……





「純平…………?」

「………っ…」


「……大丈夫?」


「……。…だいじょぶ!ちょっと貧血だっただけ~!」


「…………ふぅん」

「お騒がせしました~!」





純平は俺におどけて笑って見せる








……何で?






…………この無邪気な笑顔が…、ヤケに心に響く…!…






「よし!終わった!…俺、ニュース見てるな~!」


「あぁ。」





さっきと同じ笑顔のまま。純平は寝室を後にした。







「………………」







………―まだ響いている。





あの笑顔がっ。



胸を駆け巡るんだ…。








うずくまってるとき。



震えていただろ…?




振り向いた時。涙をためていただろ…?








純平の心の奥にある、モヤモヤとしている闇………………




一体それは何なんだよ………………!?






『俺といたほうが佳奈は幸せだ』って。何処かで思って居る訳じゃないのかよ…?