「……もう、辛くて…………」


「………………」


「光は。ホントに佳奈が好きだから……。」


「………………」


「……だからこそ。光が本気でいるからこそ……。俺は、諦めてやりたいんだよ…!」


「………………」


「けど寂しい……!俺、一人で頑張って…!…、こんなに辛い想いをしてるだなんてっ。誰も知らないと思うと、…虚しくて……!」


「………………」


「コウにはっ。……話して置きたかったんだ……!」


「………………なんで」


「初めて見たとき。俺……お前なら言えるって思って………………。分かんないんだけど…一目惚れかな…?」


「……キモい。」






純平はハハッと小さく笑った。





その声は今にも泣いてしまいそうで……






「……………はぁ…」





俺はゆっくりベットから起き上がった。




そして後ろを向けてねっころがっている純平を手で押し退ける






「……コウ?」


「ベット使え。」


「……いいのかよ?」


「いいから。使え」





そう言い切って、俺は毛布で顔までを隠した。






「…………っありがと…」


「………………」






遂に泣き出した純平がベットに入る音がした





…………純平と入れかわったのは。



…寂しいアイツを。少しでも暖かくしてやりたかったから







「……っコウ…大好き~……」


「うるさい。」


「超大好き~!」


「………………」