「あのさ」


「ん?」


「お前好きなんだろ?」


「何が?猫なら好きだけど?」


「……あっそ。じゃぁ佳奈は?」





そう聞くと、持ってたコップを床に落とされた





じゅうたんあったからよかったものの……




「何してんだよ……」


「ご、ごめん……!」





危ないだろうが!!




コップって。キラキラしてて好きなのに!






ま、それは置いといて……







「佳奈。好きなんだろ?」


「…何言ってんだよ~!俺別に興味ねぇし!」


「嫌いか?」


「いや?」


「好きなのか?」


「いや?」


「……そ。」






話をとことん逸らす純平が。凄いと思えた






きっと。俺が親の事を言いたくないみたいに、



純平は。佳奈の事を言いたくない……のか…?







……悲しいんだ……!






人間は。悲しい事は話さない生き物なのか






じゃぁ。その悲しみはどうしてるんだ……??