頭の中が真っ白になって何も考えられなかった。

「ちぃちゃんっ!」

私を呼び止めるおばさんの声も聞かずに、
私は、はるちゃん家を
飛び出した。

そのまま
走って走って走って。

視界が涙で滲む。

気が付くといつものグランドに着いていた。