「和希っ!!」

私は思わず帰ろうとした和希を呼び止めた。

「本当に常成に行っちゃうの?はるちゃんたちと秀英行かないの?ちぃみんなで甲子園いきたいよ…」

「千華ごめんな。俺はやっぱり秀英に行くよ。強いチームと戦って買って甲子園行きてぇんだ!!」

「…うん、わかった。」

「じゃぁまたな!」

「ばいばぃ。」


「ちぃ~帰るよ~」
「はぁ~い」


遠くで私のことを呼ぶはるちゃんの声がした。

どんどん離れてく和希の後ろ姿を見ながら、私は迷っていたんだ。