「あいつ等・・・・ずっと待ってたのか」

と、聖夜さんは呟くと、私の手をとって走り出した。


「!!?」

突然の事でビックリした私は
転びそうになる。

間一髪で、体制を立て直した私は

今度は顔が赤くなって、下を向く。


男の人と手をつないだことが無かったから・・・。


聖夜さんといると、"初めて"が多くて、混乱してしまう。




たとえ、聖夜さんが私を女と見てないとしても
私は・・・ドキドキする。

女の人より顔が整っている横顔が笑っているのがわかった。




そんな聖夜さんの顔を見たとき思ったのが


"・・・こんなカッコいい人、いるんだ・・・。彼女も・・・いるのかな。可愛いんだろうな・・"



と、一瞬思ったけれど

また、聖夜さんに心配をかけると思い、苦笑いをした後、千佐登たちの所へ行った。