「痛ッ!?」

「な?さっき、飯島に殴られたろ。頬、痣出来てるぞ。腫れてる」


まるで私の頬は蚊に刺されたみたいに腫れてた。
・・・いや、それ以上かな・・・。


・・・ん?今、『殴られたろ』って・・・

「ちょ、見てたんですか!?見てたならどうして助けに・・・・」
「沙ッちゃん、そうじゃないよ。あの時沙ッちゃんが助けに来てくれたとき、お友達サンは、すごく安心したと思うぜ??それにいきなり俺達が行ったら、お友達サン逆に、飯島の仲間がまた・・・ってなるだろ?」

圭斗さんの説明はものすごくわかりやすかった。
千佐登も顔を赤めてうなずいてる。

でもさー、と圭斗さんは続けた。

「聖夜のヤツ、沙ッちゃんが殴られたとき・・『アイツら絞め殺す!!』って言って聞かなかったんだぜ?もうちょっと待とうぜ!!って俺が止めたからよかったんだけどなぁー。で、また飯島、沙ッちゃんの事殴ろうとしたろ?そしたら聖夜、ダッシュで行っちゃってさ・・・」

聖夜さんが圭斗さんの首を後ろから絞めた。
千佐登は「愛だねぇ~」とか言ってるけど・・・違う!!

「えっと・・・け、圭斗さんは話し出したらとまらない人だという事で・・・その」



私は真剣に聖夜さんの顔を見る。


「後輩の私なんかに、そこまで怒ってくださって、ありがとうございます・・」

すると、千佐登は大笑い。
圭斗さんはニヤニヤ。

聖夜さんは圭斗さんの首を絞めてた腕を離すと・・・・