ひどっ!!!

どこから聞いてたのよ〜!

耳元で壱輝が意地悪に言った。        

「俺も愛してる」

顔に火がついたように、赤くなる私を面白そうに見て不良達の元に歩いて行った。


「ひなの、何言われたの?顔、真っ赤だよ?」

「真理子!トイレ行こっ!!」

「はいよー」

真理子は、私を引っ張って歩きだした。

「真理子!待ってそっち!!」

「なーに?」

壱輝達いるんですけどぉーー

真理子って、Sだ…

壱輝達の横を通り過ぎるときに聞こえた会話。


「本気でうさぎちゃんの事好きなのかよ?」

「好きじゃねーよ?」

「はぁ?」

「愛してるんだよ」


悪戯に笑って、壱輝は私を見た。