「怖いっ…」
半泣きの私。
「きゃああああ」
もう、怖くて怖くてたまんない…
しかも、外嵐だし…
さっきから、雷、雨、風、すっごい…
それが、よけいに恐怖をそそる。
窓の外が光ったと思ったらすさまじい音が、聞こえた。
「きゃあああっ」
思わず、壱輝に抱きつく。
「お前なぁ…」
「いやああああ」
「…ひなの」
「怖いいいいいい」
「…お前さ、誘ってんの?」
「いやああああ…え?」
「胸、ずっとあたってるんだけど」
「やっ…」
壱輝から、すぐさま離れる。
「しかも、涙目で見てくんのやばいから…」
「ごめっ…」
また、雷が鳴る。
「やっ…怖いぃぃぃ…」
私は、腕を引っ張られ壱輝の胸の中に収まった。
「い、壱輝?」
おもわず、壱輝を見上げると暖かいキスが降ってきた。