ふむ、来たな勇者(以下ゆうや)よ。
我が娘、王女(以下ひめ)が魔王にさらわれた。
今こそ勇者として…
って話を聞かんかーいっ!
「ちょっ…ちょ待って!もうすぐラージャン倒せっから。キングっち。」
プチッ!プチッ!
※前:キングっちの切れてはいけない頭の血管が切れた音
※後:PSPの電源を消した音
「あっ!もうなにすんだよ!キングっち。もうちょいでラージャンのG装備が…」
だから!
キングっち、じゃあ…
なーーーいっ!
《キングっちの怒りの鉄拳!》
《痛恨の一撃!》
《ゆうやは529999のダメージ!》
《ゆうや残りHP:1》
お前フ〇ーザかよ!
ゴホンッ!まぁよい…とにかく!
急いでひめを助けに行くのじゃ!
「え~っ?なんで俺~?『名乗ってれば愚民が跪く』って聞いたから勇者になっただけなのに…」
こいつの教育係だった賢人はどこだぁ!
即刻しばきたおせ!
いいから早く行け!
ひめを連れて帰って来ないと貴様の部屋にあるエロ本を全て公開するからな!
「うおぃ!それ反則じゃん!王様ならなんでもしていいのかよ!キングっち。」
だから!
キングっち。じゃあ…
「あ~はいはい。分かりました分かりました。行きます行きます!」
《キングっちの怒りの鉄拳は空を切った》
《ゆうやの後ろの壁が砕けちった!》
ヒソヒソ…
近衛兵A「すげぇ、拳の風圧で壁壊した…」
ヒソヒソ…
近衛兵B「てかさっきそれ食らって生きてる勇者もっとすげぇ…」
では行くのじゃ勇者。
この金で武器と防具を揃えるがよい
そしてファミレスで仲間を集めるのじゃ
「ファミレスかよ…。確かに俺未成年だけどさ…。てか金すくなっ!これじゃガンダムVSガンダムNP買えないじゃん!」
おいっ、買うなよホントに!
買ったら…分かってるよな?
《キングっちの拳が真っ赤に燃える!勝利を掴めと轟き…》
「いってきま~す(逃)!」
ヒソヒソ
近衛兵A「逃げた…」
ヒソヒソ
近衛兵B「逃げたな…。あ、王様が神指(ゴッ〇〇ィンガー)でイス壊した…」
ピンポ~ン!
いらっしゃいませ~…
何名さまですか?
「お一人様ですがなにか?」
喫煙席になさいますか?禁煙席になさいますか?
「あ~、仲間探しに来たんすけど…」
でしたらこちら『勇者と一緒に魔王を倒し、姫様を助けに行こう席』へどうぞ。
「ながっ!それ専用で席作っちゃった!?」
はい、何せ60人ぐらいいますから。
早く仲間見つけて出てってくれます?
みんなドリンクバーだけで2時間もいるんすよ…
「多っ!てかみんな迷惑!え?なんでこんなにいんの?」
そりゃあ…
『勇者の仲間ってだけでそれなりに遊んで暮らせる』ってことで人気ですから…
「だよね~?そう思うよね~?キングっちはもうちょい民衆の常識を知るべきだ!」
では早めに決めてくださいね。
じゃ、失礼します。
「さてと…真剣に探すのもダルいな…。は~いみなさ~ん!俺と同い年の人手挙げて~!」
ス…×3
「はい、その3人でけって~い!あとはみなさんお金払って帰ってね!」
ゾロゾロ…
ありがとでしたぁ…
「じゃ、みんなこっち集まって。んで軽く自己紹介。」
「賢者(以下けん)、魔法は攻撃と回復大体使えるつもり…」
「君かっこいいんだから~、もうちょいフランクに行こうぜ~。これから旅するんだから~。」
「あ、あぁ…」
「まぁ、その内慣れるでしょ。んじゃ次。」
「はいは~い!せんはねぇ~戦士(以下せん)!斧も剣もブーメランもなんでも使えるよ!」
「お。元気だね~。これで胸があれば完璧なのに…、露出高い防具着てんのに胸絶壁って…」
「いいもん!すぐ大きくなるもん!」
「まぁ貧乳はステータスだし…んじゃ最後。」
「あ…えっと…その…僧侶(以下りよ)です…。回復と…幻術が…得意…かな?…です。」
「はい君100点!巨乳でメガネっ娘でおとなしめ最高!」
「えと…ありがとう…ございます…?」
「りよ…今のは完全なセクハラ発言だぞ…気づけ…」
「というわけで今から魔王の城に行きます。結構遠いから、一応それなりの準備はしていくよ。」
「遠いって…なんかゆうやってやけに魔王に対してフレンドリーだな…」
「え?だって俺魔王とマブダチだもん。」
………はい?
「だから…魔王(以下まお)とは子供のころからの女友達。いわゆる幼なじみってやつ?」
………………。
「あいつ昔っから『靴舐めなさい!』とか『人叩くの楽しい!』とか言ってたもんなぁ…」
(遠い目…)
「それって…魔王っていうより、じょ…
「言うな!りよ!お前だけは純潔でいてくれ!」
「…あれ?せんはいいの!?」
「さて、武器と防具を揃えるため、ナ〇コに来たわけですが…」
「ゲーム売ってるとこですか?」
「ナ〇コな…」
「楕円形で海にいる気持ち悪い…」
「ナ〇コな…」
「重い金属?」
「いやそれはナマリな。続けよ!ナ〇コで続くとこだろ今のは!」
「NA〇TOの扇子使い?」
「〇マリな…そっからまたボケ始めるな!はぁ…はぁ…」
「けん疲れない?ツッコミポジション。」
「てかなんでナ〇コに武器防具揃ってんだよ!」
「まぁまぁ、気にしたらダメだよ、けんくん。りよちゃん早く選ぼうよ~。」
「あ…はい…」
「女子のみんなぁ~、素敵防具探すのはかわいくていいけど、もうみんな『普通の武器』と『普通の防具』で決定してるから!」
「えぇ~!なんでぇ~?王様からお金もらったんでしょ?」
「そういえば聞いてなかったな。いくらもらってたんだ?」
「これだけ。」
財布チラリ。
「うわ!すくなっ!」
「王様のくせにこんなもん!?」
「宿代も保ちませんね…」
………キングっちめ!
バックショイ!!
《キングっちのくしゃみ!》
《50m先の門番が吹き飛んだ!》
ヒソヒソ
近衛兵A「すげぇ、くしゃみだけで門番が…」
ヒソヒソ
近衛兵B「てか王様が魔王んとこ行けばよくね?」
「みんな着替えた~?」
シャッ!
「てかなんだかんだで前の防具と変わんないな。」
「私はやっぱり…聖職服が落ちつき…ます…」
「んじゃ。行くとしますか!とりあえず山5つ越えた隣町に向かうよ!」
「………ここ予想以上に田舎だったんだね……」
「はい。じゃあ次ページからそこそこそれっぽい感じでお願いします。」
「…誰に頼んだんですか?」