俺は響の家を出た。
手には、2つの指輪をしっかりと握りしめて。
そして、大好きな空を見上げる。
大きく深呼吸をして、息をはいた。
俺の目にはもう、涙はなかった。
ねえ、響?
きっと、君よりもいい人なんていない。
君がいなくなった今、やっと気付いたんだ。
君は『遅い!』って怒ってるかな?
そう考えるとフッと笑みがこぼれた。
だからさ、もしもまためぐり逢えたら…
例え何が起きたって、俺はもう君を離したりはしない。
2人が本当に運命なら、必ずまた逢えるはずだよ。
君が俺に強さをくれたように…
今度は俺が、君を守り続けるよ。
君にずっと、笑顔を見せるよ。
「愛してるよ響…
これからもずっと…きっと」