俺はもう一度指輪を手に取り、眺めてみた。
そして俺はある事に気付いたんだ。





「なんか書いてある…」





何て書いてあるんだろう…
読解を試みるも、俺は英語が大の苦手。

しばらく自分で悪戦苦闘したが、結局調べることにした。



「えっと…

It was a ……」





文字を入力し終えて……俺は思わず下を向いた。
自然と、涙が溢れて止まらなかった。





「ありがとう…響…」





指輪には――…


~It was a treasure best everyday which it spent with you~

“あなたと過ごした日々は、最高の宝物でした”





その時、俺は思ったんだ。
響は笑ってくれたから、俺のために笑顔を向けてくれたから…


響との約束を、絶対叶えたいって。