こんな形でごめんね。
最後まで…ほんとにワガママでごめん。

でも…
もう信じてもらえないかもしれないけどね。


あたしは本当に、本当に…

竜の事が好きだったよ。
竜の事、誰よりも愛してたよ。


1年間ありがとう。大好きでした。





……サヨナラ。



【 響 】






また、自然と涙が溢れてきた。


ねえ、何でなんだよ?

響は本当に、前から考えていたんだ。
気付いてなかったのは、俺だった。



俺との“別れ”を。




「なん、で…響…」




俺はそんなに頼りなかった?
俺はそんなに幸せにしてやれてなかった?

俺はこんなに……響の事を、想っていたけど。


…ごめんな、響。
響が、別の道で幸せになってくれればそれでいいから。


この時は、そう思ってた。