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お祖母さんはそこまで話すと、俺を見てフッと笑った。

その笑顔は、さっきと変わらず悲しそうなものだった。



そして、もう一度口を開いた。





「でも、響ちゃんはすごくいい子だった。
学校の成績だって良かったし、門限だって守っていたわ…


でもある日―――…」





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「やばい…遅くなっちゃった…」


今日は部活での話し合いがあった。

今の時間は――――6時5分。門限の6時を過ぎてしまっている。



5分くらい…大丈夫、だよね?

そんなことを考えながら、あたしは走って家まで帰った。
玄関の前に立ち、大きく深呼吸をした。





ガチャ…



「ただいま…」



「遅いじゃない!!もう門限は過ぎてるのよ!?
一体今まで何してたの!!」





すごい剣幕で怒鳴りつけられ、あたしの身体はビクッとなった。