「あなたの部屋はここよ」



「えっ…」





あたしが案内された場所は、薄暗くて何もない狭い部屋。
物置、みたいな場所。


窓はなく、置いてある家具には埃がかぶっている。





「荷物を置いたらリビングに来て。
大事な話があるから」



「…はい」





叔母さんは、話をするとさっさと部屋を出て行ってしまった。





「大丈夫…

―――…きっと大丈夫」





残された部屋の中で、あたしは一人小さくつぶやいた。



ガチャ…



「……失礼します」



「ああ、やっと来た。

私達も暇じゃないの。早くしてくれるかしら?」



「すいません…」





気だるそうにつぶやく叔母さんを見て、あたしは息苦しさを覚えた。

息苦しい。
これからこんな家生活するなんて……