あたしは、とりあえず今日はお祖母ちゃんの家に行くことになった。
叔母さんの家を出て、お祖母ちゃんの家までの道をゆっくりと歩く。
ガラッ…
お祖母ちゃんの家に着き、そっとドアを開けた。
「……お祖母ちゃん」
「響ちゃん…
私が預かってあげれなくて、ごめんなさいね…?
本当に…私が預かってあげたかったんだけど、もうこんな歳だし―――…
本当にごめんなさいね……」
何でお祖母ちゃんが、そんな顔するの?
あたしのために、そんな顔しないで…?
「……お婆ちゃん気にしないで。
あたしは全然大丈夫だから!!」
「ね?」と言って笑うと、お祖母ちゃんも安心したようにニコッと笑った。
でもこの時は、こんな生活になるなんて考えもしてなかったんだ…