『あの…ずっと好き、でした。
絶対…絶対大事にするから…!
…何があっても、俺が守るから…
だから、だから俺と付き合って下さい!!』
俺は去年の今日…
この桜の木の下で響に告白した。
『………』
だけど響は黙ったまま、下を向いていた。
やっぱダメ、だよな…
ムリとは思ってたけど、やっぱ辛い。
『あー…ごめん、俺…』
俺は顔を上げて、響を見た。
でも……
『…ひ、びき?』
響は、泣いてた。
『え…!?どうした?大丈夫か…!?
……どこか痛いのか!?』
慌てて言う俺の質問にも、響はただ首を横に振るだけで…
『…ごめん。
俺の告白、迷惑だよな?
ごめんな。気遣わせてさ』
俺は精一杯の強がりで、響に向かって笑顔でそう言った。