ごめんね、竜……
あたしのせいで、竜まで悲しませちゃったよね?
「……ごめん…ごめんね…っ竜…」
あたしのせいで…竜の悲しむ顔、見たくないよ?
だから、ねえ竜?
あたしは大丈夫。
あたしの幸せは、竜が笑顔でいてくれる事なの。
だから…笑って?
あたしは竜の、笑顔が見たいんだよ……
竜が笑顔でいてくれるなら、あたしは何だってする。
あたしはギュッと目を瞑り、涙を拭った。
あたしが、強くならなきゃダメなんだ……
ガチャッ…
そっとドアを開けて、もう一度病室から外へ出た。
そして……
「―――竜っ!
遅いよっ。話終わった?」
精一杯の笑顔で、竜に話しかけた。