響と視線を合わせたまま、ゆっくりと口を開く。
「苦しい事、悲しい事……
いつもみたいに2人で分け合おうよ。
……響は一人じゃないんだよ。
俺も、由希も、学校の友達も……
響の周りには支えてくれる人が、こんなにもたくさんいる。
だから…負けないで一緒に戦おう?
…一緒に頑張ろう。
確かに俺は病気じゃないし、はっきり言って…響の辛さなんて全然分からない。
……でもさ。
痛みを分け合うことは出来るから。
一緒に笑って泣いて…同じ時を過ごすことは出来るから…っ!
こんなに、頼りない俺だけど…さ。
これからも、俺の彼女でいて下さい……」
俺は精一杯、自分の気持ちを伝えた。
そっと響を見ると、響は俺を見つめて悲しそうに、微笑んだ。