『あ、うん。今行くっ…』
響の声が聞こえたと同時に、何かが倒れた音がした。
だから、あたしは振り返った。
この先、何が起こるかも知らないで。
『響?どうし…』
そしたら―――…
『―――…はあっ…はっ…!』
『ちょっ…響!?響ぃっ!!!』
倒れていたのは、響だった。
急いで病院に連絡を取り、そのまま…響は病院に運ばれた。
『先生っ…先生、響はっ!!?』
その数時間後。
響の救急処置が終わって、あたしは出てきた医者に駆け寄った。
『落ち着いて下さい。
坂田響さんの、お友達の方ですか?』
『はい……そう、ですけど…』
『坂田さんの…
ご家族の方と連絡を取りたいのですが』
その時、あたしには嫌な予感がした。