すごく大切だった。
すごく、すごく好きだった。


君を想って、泣いた日も。
君を想って、笑った日も。

全てがかけがえのないくらい大切で、君と過ごした全ての日が宝物だったんだ。



君と出逢って、俺の世界は変わり始めたんだ。


途中で立ち止まった事も、迷った事も…
全部全部、今、俺がこうして生きている証だから。

響が気付かせてくれた、大切な…





大切なものは、『大切だった』って、なくしてから気づくんだ。

響が側にいる事は、俺にとって『当たり前』だった。
俺の日常には、響の存在自体が『当たり前』だったんだ。


だから、毎日一緒にいた。

響が何に悩んでいるのか。
響が何に苦しんでいるのか。

先の事なんか、気付きもしないで…