「お世辞をどーも」

そう言ってあくびをした。

「お世辞じゃないってば♪」

んだよ語尾の“♪”は!

「すいません着替えるんでとっとと消えてくれませんか?」

「え!?無理だ…」

バタン!!!

選択の余地なんか与えやしないんだから。

ピンポーン…

あいつだな…。

私は軽くシカトすることにした。

ピンポーン…ピンポーン…

知るか…、こっちはこっちで忙しいんだ。

ピンポーン…ピンピンピンピンポーン…

ピンピンって…連打することはないだろ…。