「かわいい♪」

「なっ…!」

なんか私はいつもこいつにくるわされるなぁ。

それにしても何か、この空気、非常に気まずい…。

早く遼についてくれ~~~!!!

そんな思いが通じたのか、私たちは、いつの間にか遼の部屋の前に立っていた。ルーム
ナンバーは『203』

「着いたならもういいでしょ。んじゃ、さよ…」

『さよなら』って言おうとしたら、思いっきり腕を引っ張られた。

そして気が動転していると、がちゃ、という不吉な音が聞こえた。

えっ、ちょ、ちょっと。

「やっと2人きりになれた。」

そういうと、怪しい笑みを浮かべた。でた、『裏冴木』

「屋上の続き、したくない?」

屋上の続きって、まだ何かするつもり!

「いいや、したくないね。そんな用件なら、私、帰るよ?」

そう言って、そそくさと逃げようとしたが、アイツに捕まった。そしてベットに押し倒された。って、何するんだよ!

「いいかげんにしろ!お前…何なんだよ…。もう…お前の部屋に帰ってくれ…。」

「…また明日くるから。」

それだけを残して冴木は出て行った。