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春のちょっと明るい夕日が差し込む
とある教室
「ぶちょー……」
焦げ茶の髪を掻きながら
机にうつ伏せてる少女が呟く
「なんです?」
部長と呼ばれた少年は
黒渕のメガネを外しメガネを見ながらチラッと少女をみる。
黒い髪が夕日に照らされ前髪の隙間から穏やかな瞳がのぞく
「新入生来ないですね…」
「…………」
「あら?無視はよくないわよ、総志、さっちゃんが質問してるでしょう?可愛い後輩を無視するの?部長なのに。」
分厚い本に視線を向けたままそう言う少女は墨黒の腰まで真っ直ぐ伸びた髪に切れ長の二重、日本女子の象徴とも言える
「純麗、僕にも黙秘権が…………」
処で、この三人の人物像をはっきりさせておこう…