「よろしく!後、剛斗でいいよ?」

「でもっ!!」

月島先輩は、戸惑う私を笑顔で見つめながら俺、堅苦しいのいやなんだ
なんていってた。

だけど三年生の先輩を、しかも生徒会長さんを 呼び捨てで呼べるわけないし…

そんなとき、彼方くんの声が聞こえた。

「剛にぃ、奈緒ちゃん困ってるじゃん!」

ん? 奈緒ちゃん?

まぁいっか…

「あ、奈緒ちゃんゴメンな?」

!!?

今、月島先輩まで奈緒ちゃんって言わなかった?

「あの、奈緒ちゃんって…」

「ダメだった?」

「いや、ダメとかの問題じゃ…」

「じゃあいいじゃん♪
俺のことも、剛斗でいいし!決定★」

うわっ!強引!!

こうなったら…

「じゃあせめて、剛斗さんで。」

ね!?
先輩使わないだけいいじゃでしょ?

「…うーんまぁいいけど」

なんで不機嫌なってんのぉー?

「あの、さっきから完全俺無視で傷付いてるんですけど…」

「「「あ!忘れてた」」」

「ひどっ!
ってか剛くんさ先生に呼ばれてるのいい訳?」

「…あ。やべぇ」

「あーあ、先生キレてるだろーね。」

「祐太、なんでもっと早くいわねぇんだよ!」

「だって俺も今、思いだしたんだもーん(笑)」

「剛にぃ、祐にぃと言い合いしてるひまがあったら早くいったら?」

「おうっ!じゃあっ」

剛斗さんが走って行
った後すぐに、祐ちゃんも教室行くとか言って校舎の中に入っていった

「僕らも教室行こっか?」

「そういえば彼方くんと私、同じクラスだったね」

「彼方くんじゃなくて、広樹でいいよ?」

「じゃあ広樹くん行こっ」

「うん」


この日の出会いがあんなにも苦しくて切ない恋になるなんて…

全く思わなかった