あなたは咲き誇る満開の桜のように
あたしの心を狂わせる


あなたは照り付ける太陽のように
あたしの心に火をつける


あなたは静かな長い夜のように
あたしの心を孤独にさせる


あなたは真っ白な雪のように
あたしの心に降り積もり
あたしの燃えるような想いに耐え切れず
静かにとけて消えて行く



一日の終わりに
あなたを想い
夕暮れのように
頬を染める

一日の終わりに
あなたを想い
夜風に揺れる
草木のように
ゆらゆら ゆらゆら
心を揺らす

一日の終わりに
あなたを想い
夜空に光る
満月のように
優しい気持ちで
眠りにつく




夢中だった
あの人に

結ばれない2人
それでもよかった

夜明けに慌ただしく帰るあなたの後ろ姿
それでもあたしはあなたの特別

一緒にいたい
ただそれだけ

言い訳も説明も
何もない2人の関係
だからあなたの想いを
信じられた


―嫁とはうまくいっていない―


その一言で恋が終わった

切ない恋は
一瞬で昼ドラマ

その一言が
お終いの合図




大きなカバンを持って
町に出る

大事に抱えた
大きなカバン

その中身はな~に?
そう聞かれて
あたしは答える

大きな夢と
あふれんばかりの希望
そして持ち切れないほどのたくさんの愛

大きなカバン
だけどホントは
空っぽだった


誰かが言った

本当に大切なものは
なくした時に気がつくものと

だけどなくしたものは
大抵惜しく思えるから
結局本当のところは
わからないまま


特別な日には
いつも雨を降らせる雨女

あなたと出会った春の日も

あなたと初めてキスしたドライブも

あなたの腕に抱かれて眠ったあの夜も

いつも、いつも雨だった


幸せなあの日の記憶

耳に残るのは
あなたの優しい声と
鳴りやまない雨の音


だけど特別な雨はいつか止み

あなたは私に別れを告げた


会いたい
会いたい
会いたい


今日は雨

特別でなくても
あなたがいなくても
あたしの心に
雨は降り続ける


上を向いて歩く
涙がこぼれ落ちないように

下を向いて歩く
あなたに見つからないように

前を向いて歩く
後を振り向かないように

あなたを思い出さないように


去年のあたしと
今年のあたし

アルカリ性男と
酸性男

土が変われば
まるであたしは別の花

あじさい女
今年のあたしはどんな色?



あなたの幸せに嫉妬した

あなたと私
違う生き物

わかっている
だけど、近くにいるから
比べてしまう


あなたの幸せに嫉妬した

あなたと私
感じ方はそれぞれ

わかっている
だけど、あなたの笑顔が
まぶしくて
私は笑うことすらできなかった


ちっぽけな私
大切なあなたの幸せに嫉妬して
大切なあなたの笑顔から目を逸らす

惨めな私
お願い……
あなたの笑顔で
あたしを見つめないで……