頭をぽんぽん
ただそれだけ
あなたがくれる
元気の素

何も聞かず
何も語らず
頭をくしゃくしゃ
ただそれだけ
あなたがくれる
元気の素



きっと…
夢を見ていたんだね

あなたの愛に包まれて

すごく幸せだった

あたたかくて
心地よくて
いつか夢から冷めること
ずっとずっと忘れてた

きっと
夢を見ていたんだね

冷めていく愛に
必死ですがって

すごく孤独だった

寂しくて
恐ろしくて
取り残された夢の中
出口を探して彷徨った

きっと
夢を見てたんだね

長い長い白昼夢
夢から冷めた私の頬に
一筋の涙が落ちた


脚を踏み入れたら
きっとママに叱られる
そんなこと
言われる前から
わかっていた

勢いよく飛び込めば
きっと泥水が跳ね上げる
そんなこと
ちょっと考えれば
わかること

だけどあたしは
踏み込んだ
目の前に広がっていた
大きな大きな水たまり

だけどあたしは
飛び込んだ
深くぬかるんだ
あの大きな水たまり

飛び込んだ先にあるのは
たぶん後悔?

だけどあたしは
飛び込んだ

水たまりが
俯いてばかりのあたしに
広い空を
映してくれたから




音のない部屋の中
静かに聞こえる
あなたの寝息

まるで遠くに聞こえる
波音のよう

優しく穏やかな
あなたの呼吸

包まれた腕の中
あなたの寝息に
私の呼吸を重ねてみる

静かに流れる
あなたとの時

やっと2人
ひとつになれた気がした


「何が食べたい?」
私の問い掛けに
あなたの答えは
いつも同じ
「ハンバーグ」

「子供みたい」
笑う私を見て
ふてくされるのも
いつも同じ
「仕方ないだろ
好きなんだから」


あれから4年
「何が食べたい?」
そう問い掛けても
答えるあなたは
もうここにはいない

あなたの好きだった
ハンバーグ
あなたを思いながら作る
ハンバーグ

ひき肉と
パン粉と
タマネギのみじん切り

涙がこぼれるのは
きっとそう
タマネギのせい



都合がいいのは
お互い様
束縛しない関係
それが私たちのルール

調子がいいのは
お互い様
上っ面な愛の言葉
それが私たちの軽薄な恋


気まぐれなのは
お互い様
ジラし合いのメール
それが私たちの
恋のかけひき

淋しがりなのは
お互い様
孤独からの回避
それが私たちの繋がり


素直じゃないのは
お互い様?
明かさぬ本心
強がりだらけの
冷めた言葉
それが私たちの
大きな失敗


目を閉じれば
あなたの声が聞こえた
饒舌ではないけど
静かに流れていた
あなたの言葉

目を閉じれば
あなたの姿が見えた
会えない日が続いても
消えることない
あなたの笑顔

少しずつ
少しずつ
あなたとの距離が
離れて行く

少しずつ
少しずつ
あなたの声が
遠ざかって行く

少しずつ
少しずつ
あなたの姿が
曖昧になって行く

微かに聞こえる
あなたの声に
ただ耳をすまし

ぼんやりと見える
あなたの姿に
必死で目を凝らす

お願い
消えないで

お願い
あたしを
ひとりにしないで


気まぐれでもいい
かまってほしい
だけど
素直になれなくて

気まぐれでもいい
声を聞かせて
だけど
素直になれなくて

気まぐれでもいい
キスしてほしい
だけど
素直になれなくて

気まぐれなんて
ホントはイヤ
毎日
毎日
ずっと
ずっと
もっと
もっと
抱き締めてほしい
だけど
素直になれなくて

閉じ込めた想いを抱いて
今夜もひとり
枕を抱く


会いたいよ
たった一言が言えなくて

今すぐ会いたいよ
わがままを言ったら
この関係は終わるから

会いたいよ
心はこんなにも
叫んでいるのに

会いたいよ
口に出せない
心の叫び

会いたい
会いたい
会いたい

あなたに今すぐ
会いたい