いつも通りの日曜日
ふっと力が抜けて
すべり落ちた
コーヒーカップ

ガシャンと音がして
砕け散る
コーヒーカップ

ガシャンと音がして
張り詰めた
あたしの心が
砕け散る

もう終わりにしよう

嘘をつくのも
我慢するのも

もう終わりにしよう

頬を濡らした涙が
渇く頃には



あなたの不在に苦しむ
からっぽの心

あなたの記憶をなくした
からっぽの頭

なんとなく過ぎ行く
からっぽの毎日

なんとなく息するだけの
からっぽの人生

からっぽだから
悲しみもなく

からっぽだから
涙も流れず

だけど
からっぽだから
心はあなたを求め続ける



あなたに見つからないように
そっと隠した私の心

あなたに見つけてほしくって
あなたの名前を
小さな声で呼んでみる

だけど
あなたの耳に
その声は届かず

あなたの瞳に
私の心は映らない

もう、いいよ
私はここ

もう、いいよ
早く私を
私の心を
ここから連れ出して


ありがとう
あなたがいたから
優しくなれた

ありがとう
あなたがいたから
心を見せる勇気を持てた

ありがとう
あなたがいたから
冷たい風が吹く夜も

ありがとう
あなたがいたから
独りじゃないと
信じられた

ありがとう
優しさを

ありがとう
たくさんの嘘を




だって…
あなたといたいんだもん
だからそばに置いてよ

だって…
我慢できないんだもん
だからねぇ、
あなたの唇で
あたしを感じさせてよ

だって…
あなたしか
見えないんだもん
だからあたしを
ずっとぎゅっと
強く抱き締めてよ

だって…

だって…

理由なんてない
ただあなたを
好きなんだもん

だからねぇ、お願い
つないだこの手は
ずっとこのまま
離さないで


頭をぽんぽん
ただそれだけ
あなたがくれる
元気の素

何も聞かず
何も語らず
頭をくしゃくしゃ
ただそれだけ
あなたがくれる
元気の素



きっと…
夢を見ていたんだね

あなたの愛に包まれて

すごく幸せだった

あたたかくて
心地よくて
いつか夢から冷めること
ずっとずっと忘れてた

きっと
夢を見ていたんだね

冷めていく愛に
必死ですがって

すごく孤独だった

寂しくて
恐ろしくて
取り残された夢の中
出口を探して彷徨った

きっと
夢を見てたんだね

長い長い白昼夢
夢から冷めた私の頬に
一筋の涙が落ちた


脚を踏み入れたら
きっとママに叱られる
そんなこと
言われる前から
わかっていた

勢いよく飛び込めば
きっと泥水が跳ね上げる
そんなこと
ちょっと考えれば
わかること

だけどあたしは
踏み込んだ
目の前に広がっていた
大きな大きな水たまり

だけどあたしは
飛び込んだ
深くぬかるんだ
あの大きな水たまり

飛び込んだ先にあるのは
たぶん後悔?

だけどあたしは
飛び込んだ

水たまりが
俯いてばかりのあたしに
広い空を
映してくれたから




音のない部屋の中
静かに聞こえる
あなたの寝息

まるで遠くに聞こえる
波音のよう

優しく穏やかな
あなたの呼吸

包まれた腕の中
あなたの寝息に
私の呼吸を重ねてみる

静かに流れる
あなたとの時

やっと2人
ひとつになれた気がした