甚八はまたかと思った...
というのも甚八は16の時にプロ棋士となり、第二の大山、羽生の再来と称されたほどであった...

しかし、度重なる遅刻に未成年での飲酒、暴行事件を起こし、わずか4年で引退に追い込まれた....


だが、異常なまでの強さで一部の人間の間では強く記憶に残っていた...


しかし、そんな甚八もいまでは還暦手前で飲んだくれのただの競馬好きなおやじだ....

甚八は何もいわず走りさった...

そしていつも立ち寄る居酒屋に行き、いつものように深酒をしていた....


そして朦朧とする意識の中でこう思った....


ぁぁ、俺のことを誰もしれない国でもう一度人生やり直したいもんだぜ....

と..