競争馬達が一斉に最終コーナーを回り、ゴールなだれこんだ...

手にしていた競馬新聞を甚八は握りしめた...


なけなしの金さえもつぎこんでしまい、自動販売機の下をあさっていたまさにその時だった...

「あなたもしかして、坂上甚八さんですか??」

甚八が顔をあげると初老の男性がたっていた...