私は、優ちゃんの言葉で胸が痛くなった。




「好きな人なんていねぇよ」って言ってほしかった。笑って、そお言ってほしかった。


優ちゃんは、誰とは教えてくれなかった。

でも、聞かなくてもすぐにわかった。



前にお姉ちゃんと大地さん(お姉ちゃんの彼氏)。2人は、外だというのに、唇を重ね合っていた。


その時、ふと優ちゃんを見ると、辛そうな、泣きそうな顔をして2人を呆然と見てた。そして、目から1粒の涙が流れてた。

私は、初めてこんなに綺麗な涙を見た。





それと同時に、優ちゃんの好きな人を知ってしまった。