…とまぁ、確かに前日はそんな事を考えたりもした。

だけど、それは感情が昂ぶっていた時に一時的に思っただけの事であって。

本心から学園の生徒達が痛い目を見ればいいなどと思った訳ではない。

だから。

「ミーシャさん!」

翌朝風紀委員本部に顔を出し、報告を受けた時は本当に驚いた。

「騎士部と忍術部の乱闘があって、双方共に重傷者多数らしいです!」

「黒魔術部で無許可の上位攻撃魔法の実験中に爆発事故!生徒二名が病院に担ぎ込まれました!」

「魔物討伐部が狩猟区で部活中にマンティコアの襲撃を受けて、多数の生徒が負傷を受けた模様!」

次々と入ってくる事件発生の知らせに、私達風紀委員も対応に追われる。

風紀委員だけでは処理できず、腕利きの先生方にも協力を仰ぎ、事故の処理に当たったり、魔物の討伐に向かったり。

お陰で一時間目の授業には出席する事が出来なかった。