「後ろから抱きしめるなんて卑怯ですよ〜…」


「ん〜?」







仲原さんの顔が
あたしの背中に
くっつくのがわかる





「あのさぁ…」



「ハイ?」



「俺はお前の全部が好きなんだよ。だから、体型とかんなの関係ねぇの。わかる?」





耳元で聞こえる甘い言葉
かすれてる声



「う、う〜ん…(笑)」


「わかってねぇなあ…」




だって…………








あ!!!!!!!!!




「仲原さんって気持ちない人とキスもしない?」


「またそれかよ…。しねぇよ」


「本当に?」


「ん。」



「じゃあ、受付の北川さん?は好きだったの??」



バッ!!と離れた体
無理矢理
仲原さんに体を向けられた







「どっから聞いた?(笑)」


「い〜から、あたしの質問に答えてね?」



「稜介だな…あいつ(怒)」

「もうしらな〜いっ」





ソファーまで拗ねたまま
歩いて、寝そべった





仲原さんなんか
知らないよ〜だ
どうせ北川さんだか
北村さんの事
好きだったんでしょ??
ばかばかばかばか








「おい(怒)」


「…………」




な、なんか怒ってる!!??




「シカトしてんじゃね〜よ」

「してないもん…」



「じゃーこっち向け」



「やだ……」



「じゃあ、キスしてやんね」


「…………やだ」










あたしが振り向いた
瞬間、仲原さんと
唇が重なった






「あれは、事故。わかったか?」


「わかんない」




わがままだ自分!!!!
ただのヤキモチだけど…
嫌われるかも





「何したらわかってくれる?」



「……チュー」