「だ、大貴?」


「え?」


「なんでもないっ…」




目を反らして、ちょっとだけ積もる雪をみつめる。



「ハル…」



ぎゅう。



抱きしめられて、ふわっと浮いた身体。



大貴からふんわりする、いい匂い。