甘い声をあげて、俺の必死で答えようとしている春子。


その春子の口を塞ぐように、俺はキスをする。




…そんな夢を見た。


その夢を見た日から、春子と電話しているとき、俺は変なことが頭に浮かぶ。




このことを言ったら、アイツは引くのかな。

でも、アイツだってしっかり男のことは理解してるはず。


「ハルも…」なんて言われてしまったら、どうしたらいいんだろう?



止められなくなるんじゃないか。





「はぁ…。」




春子のプリクラを見てから、俺はゆっくりと目を閉じた。









―――「大貴ーっ!!」



『春子?』



真っ白な部屋の中で、俺を呼ぶ声。

春子なのか…?


俺は声を求めて走り出す。




『春子!?』


「大貴っ!!ハルここにいるよ!!」


『どこ!?』




だんだん小さくなっていく声。


やっと見えた小さな影も、薄くなっていく。






『春子ーーーーーっ!!!!』





*゛