「「!?」」
私達は音のした方へ目線を向けた。
そこには、私が大好きなコと男のコが立っていた。

「友美!?竹井くん!?」
驚いて声を出した、が歩美ちゃんは口をパクパクしていた。
私よりも驚いたのだろう。

2人の方を見ると、友美が何故か竹井くんに向かってピースサインを出していた。
竹井くんはガッカリしているようだった。


2人が来たことが嬉しかったのか、ニコニコしながら首を傾げた。

「咲月♪心配したんだからね」
そう言って私に抱きついてきた。
「ありがと。友美!」
ニコニコしている友美が可愛くて、ついこっちまで笑顔になる。

すると、
「…俺も心配したんだからな!」
不機嫌そうにして言う竹井くんが私達を見ていた。

「た、竹井くん!…そっか。ありがと♪」
笑顔で言うと心なしか竹井くんの頬が少し赤く染まったような…?

「わゎっ。く、暗い」
いきなり目の前が真っ暗になった。
「べー。誰が竹井みたいな最低ヤローに咲月の可っ愛い笑顔、見せてやるか!」
と、友美…。
男らしいなぁ。

「男か、お前は!」
すかさず友美にツッコミを入れる竹井くん。
そこから2人の言い合いはヒートアップ。
私と歩美ちゃんの存在、忘れてません?

「歩美ちゃん!」
友美の腕の間から顔を出し、今だにポカーンとしている歩美ちゃんに向かって叫んだ。

すると、2人がピタッと言い合いをストップさせた。
「「歩美…?」」
…ハモってる!
すごい!!

「「そーだった」」
って2人共…。
歩美ちゃんの存在、忘れてたんだね?

友美は私から離れ、竹井くんは私の横を通り過ぎた。
歩美ちゃんを追い詰める2人。