!?
た、竹井くん!?
ビックリしたぁ…。

「えっと…。さっきノートとってなかったから誰かに見せてもらおうと思って…。誰かいないかなぁって考えてたんだ…」

「…ふ~ん。そーなんだ。じゃあ俺の見せてあげようか?」
私は顔がパァっと明るくなった。

「ホントに!?」
「うん」
「ありがとぉ♪」
「じゃあ今持ってくるよ」

私はこくんと頷いた。

すると、友美が口を開いた。
「あれは【癒し系美少年】だな…」
ボソッと呟いた。

癒し系美少年!?
それって竹井くんのこと!?
確かにいつもニコニコ笑ってるけど…。

続けて友美が口を開く。
「で、こいつが【やんちゃ系美少年】だな…」
こいつとは優馬くんの事。

優馬くんはやんちゃ系美少年!?
確かにいつも元気だけど…。

そんな事を思っていると、
「南美さん。はい!」
ニコッと竹井くんが笑った。

「あ!ありがとー♪」
私はノートを受け取った。

「友美~!ちょっと来てー」
歩美ちゃんが友美を呼んでいた。
「今行くー」
友美は歩美ちゃんに向かって叫んだ。

「ちょっと行ってくんね、咲月」
「うん!」
友美は歩美ちゃんの方に歩いて行った。

すると、竹井くんが私の耳元で、
「お礼は後ででいいよ」
と囁いた。

昨日の意地悪な竹井くんだった。
私は肩をビクッと震わせた。

…でも借りたし。
「うん…わかった。何をすればいい?」
私は竹井くんの方に顔を向けた。

「…なんでもする?」
「?なんでもするよ?」
「なんでも…だぜ?その言葉忘れんなよ」
意地悪く言った竹井くん。

そして自分の席に戻って行った。

なんか私、変な事言っちゃったかも~!