…うぅ~
友美に見せてもらうしかないよ…。
友美が困っちゃうけど。

「と、友美」
私は口を開いた。
友美は振り返り「ん?何?」と首を傾げた。

「えっと…。ノート見せてくれる?友美が困るのはわかるんだけど…。お願い!」
私は顔の前で両手を合わせた。

「…あぁ~。ごめん、咲月。あたし本読んでたからノート書いてないんだよねー」
「…そっか。わかった、ごめんね」
「いや。こっちこそごめんね…」
友美は申し訳ない顔で言った。
「友美は悪くないよ。無理なお願いしてごめんね」
私は微笑んだ。

そんなあたしを見た友美は、
「…くぅ~!可愛い過ぎるよ、咲月~~!」
そう言って私に抱きついてきた。

「わわっ。ちょっ、友美!?」
あなたはオッサンですか!?
なんでいきなり抱きついてきたの?

「もう、ホント可愛いすぎ」
そう言って私から離れる。
「だから男共が惚れちゃうんだよ~!」

…私から見たら友美の方が可愛いと思うんだけどな。

ニコニコ笑っている友美。
…すっごく可愛い♪

その笑顔が可愛いんだよ、友美!
気づいてるのかな?
…あの様子じゃ気づいてないな。
友美の方が【天然系美少女】だよなぁ。

…それより。
ノートどーしよ。
優馬くんは寝てたから書いてないだろーし。

困っていると…

「南美さん。どーしたの?なんか困ってるみたいだけど」
竹井くんが私の席の横に立っていた。