彼女達の言動に呆れ果てた
貴方は、冷めた口調で言う。

「黙れ
 これだから、ガキは」

その言葉に、教室中が
静まり返り

彼の怒った表情に、私は
息を呑んだ。

彼は、一呼吸ついて冷静さ
を取り戻す。

「ガキとは、少し言葉が過ぎた
 すまない、けれど
 山岸先生は君達が馬鹿に
 できるような人じゃない
 
 昔、彼女の奏でる
 ヴァイオリンの音色に
 誰もが感動して
 彼女を絶賛した
 
 私も、ファンの一人として
 君達の言動には少し
 腹が立ってしまったが
 大人気なかったな」

真剣な眼差しで

山岸先生の事を庇う貴方は

とても素敵だった。