『お邪魔します

 誰もいませんか?』

貴方は、いつものように
私達の家へと顔を出す。

『あっ、アッちゃん
 どうしたの?
 リコちゃんとママなら
 ついさっき
 病院へ出かけたよ』
 
『ああ、リコの足のギブス
 今日だったっけ、外れるの?
 
 仕方ない、迎えに行って
 やるかぁ・・・
 
 レイ、その制服・・・』

『うん、ママがね
 一度着てみなさいって 
 見て見て、どうかなぁ
 似合うかなぁ?』

真新しい制服を身に纏う
15歳になったばかりの私を
貴方は見つめる。